Api610 ポンプ材料コードの定義と分類
API610規格は、ポンプの設計と製造における詳細な材料仕様を規定し、ポンプの性能と信頼性を確保しています。材料コードは、シャフトスリーブ、スロートブッシング、スロットルブッシング、ケーシング、インペラ、シャフトなど、ポンプの様々な部品に使用されている材料を識別するために使用されます。これらのコードは材料の種類とグレードを反映しており、例えば、あるコードはステンレス鋼(316ステンレス鋼など)の使用を示し、他のコードは特殊合金やその他の金属の使用を示す場合があります。具体的には、以下のとおりです。
API610 材料コード: C-6 | |||||
ケーシング | 1Cr13 | シャフトスリーブ | 3Cr13 | インペラ摩耗リング | 3Cr13 |
インペラ | ZG1Cr13 | ブッシング | ケーシング摩耗リング | 2Cr13 | |
軸 | 2Cr13 | ブッシング |
API 材料コード:A-8 | |||||
ケーシング | SS316 | シャフトスリーブ | SS316 | インペラ摩耗リング | SS316 |
インペラ | SS316 | ブッシング | ケーシング摩耗リング | SS316 | |
軸 | 0Cr17Ni4CuNb | ブッシング |
API 材料コード:S-6 | |||||
ケーシング | ZG230-450 | シャフトスリーブ | 3Cr13 | インペラ摩耗リング | 3Cr13 |
インペラ | ZG1CCr13Ni | ブッシング | ケーシング摩耗リング | 1Cr13MoS | |
軸 | 42CrMo/3Cr13 | ブッシング |
API610におけるポンプ材料コードの具体的な適用例
実際の用途では、これらの材料コードはポンプの設計と製造プロセスの指針となります。例えば、高い耐腐食性が求められる用途では、インペラとハウジングの材質として316ステンレス鋼を選択できます。一方、より高い強度と耐摩耗性が求められる用途では、1Cr13やZG230-450などの特殊合金鋼を選択できます。これらの選択肢により、ポンプは特定の運転条件下で安全かつ効率的に動作し、性能と耐久性の要件を満たします。
投稿日時: 2024年9月24日